鈴鹿南コースは近いこともあり、エントリーリストを苦労して探しては、お目当ての選手の様子を見に行きます。
カートは参加者向けの案内しかないことが多くて、そもそも情報を見つけるところでくじけることが多い。
これをまず改善してほしいのだけど、観客が来たとて、特に観戦者用の駐車場や座席などの設備があるわけでもなく、
どっちから改善するのか?
もどかしいポイントであります。
ま、そんな中。
先日も朝から鈴鹿選手権を観に行こうと思っていたのですが、なんか出かけるタイミングを逸して、予選を配信で見ていました。
そしたら、実況のいなっちさんが「カートで使用された廃タイヤを引き取るサービスをしている方が来てるよー」とアナウンスされていました。
わたくしリユースオーガナイザーですから、「そら話聴かんとあかん!!」と急いで用事を済ませまして、急いで向かいました。
リユースオーガナイザーとは?
説明しよう!
そもそもライフオーガナイザーのモットーは『捨てるから始めない片づけ』である。
「しかし捨てなければ家は片づかないのではないか?」
「そんなことはない!」
捨てる以外でも、家からモノを出すことはできる!!
それがリユースだ!!
モノを捨てずに循環させる【リユース】を促進するために尽力するライフオーガナイザーがリユースオーガナイザーなのである。
ゴミ問題も深刻だし、政治のせいで資源不足も深刻な昨今、今あるものをどう活かすか?が社会課題となっています。
さて、サーキットに行ってみると、残り2レースくらいでした。遅すぎて入場ゲートも無人(笑)。
廃カートタイヤを回収していたのは、元バイクの選手で現在は栃木でクライミングジムを運営している荒井さんという方。
クライミングシューズでええ感じにグリップするものを探している中で、
「あれ?タイヤのゴムは?」となり、いろいろなタイヤのいろいろなサイズでソールを試作するうちに、
現在回収している数メーカーの限定したものだけを引き取るようになったそうです。
苦労して開発した商品が、有名な選手によって高評価を得て、販路が拡大できているとか。
とはいえ、個人が友人知人の手の届く範囲で商売している規模。
ソールの型抜き等は、作業所などに発注して、雇用創出に貢献されているようですが、何千足というオーダーには応じられない。
伸びてきている(けれどもまだ小さな)ライバル企業に対し、警戒心むき出しの大企業があるらしく、海外での覇権争いは非常にエグい様子です。
リサイクル業界をめぐるいろいろな状況や、環境負荷への懸念、事業継続の困難さ、利益を生むようになるまでの辛抱、どう雇用を生み維持するか?
これらの決して簡単ではない社会課題に真正面から向き合う荒井さんは、カッコいい!と思いました。
リサイクル業界がちょろいと誤解している人には、タダで集めた材料で簡単に儲けているように見えるかもしれないですが、
そんなに甘いものじゃありません。
本来ならユーザーが費用を支払って処分してもらう廃タイヤ。
再利用でも使えない部分は、荒井さんが費用を払って処分してもらっているわけです。
とてつもない覚悟と試行錯誤の末の成果が、アップサイクルのクライミングシューズなのです。
ヨーロッパでは、新品よりもアップサイクル品を選ぶ方が普通になりつつあるようですね。
大切に使い込んで、補修して、リメイクして、もう駄目だ、となるまで使い倒してきた、日本人の「もったいない精神」美徳はどこへ行ったんでしょう?