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レース中に冷静さを失うと、何が起こるのか
モータースポーツは、高速化で状況を見極めつつ、次やその次と絶え間なく多岐にわたる判断をしていく競技です。
ブレーキングポイント、ライン取り、仕掛けるか引くか。
一周の中に、無数の判断が詰まっています。
レースは「判断の連続」である
モータースポーツは、反射神経や勇気だけで走る世界ではありません。
むしろ、常に「今は何を優先すべきか」を選び続ける競技です。
この前提を忘れた瞬間、危険は一気に現実になります。
冷静さを失ったときに起こりやすいこと
感情が前に出た状態で起こるのは、だいたい同じパターンです。
どれも「速さが足りなかった」からではありません。
冷静さを失った結果です。
「速さ」「強さ」と「冷静さ」は別物
速いドライバーが、必ずしも強いとは限りません。
強いドライバーでも、冷静さを欠けばすぐに順位を落とします。
冷静さは、才能ではなく技術です。
そして、もっと言えば習慣と準備です。
クルマを壊す原因の多くはメンタル
怒り、悔しさ、焦り。
それらを抱えたまま次の判断をすると、操作そのものが荒れがちではないですか?
クルマは正直です。
ドライバーのメンタルを、そのまま挙動で返してきます。
経験の浅いドライバーほど起こりやすい
経験が浅いほど、
「今ここで結果を出さなければ」という思いが強くなります。
その気持ちは分かります。
でも、焦りは成功を早めません。
むしろ、チャンスを遠ざけます。
どうしたらレース中に冷静でいられるのか
冷静さは「その場で生まれる」ものではない
多くの人が勘違いしがちなんですが、レース中に急に冷静になろうとしても、ほぼ無理です。
なぜなら、
冷静さは「感情が荒れた瞬間に発揮される能力」ではなく、荒れる前に用意されているセッティングのひとつだからです。
判断を減らしておくと、人は冷静でいられる
人がパニックになる一番の原因は、「その場で考えなあかんことが多すぎる」ことです。
これを全部その場で考えていたら、感情が割り込む余地が一気に増えます。
逆に言うと、事前に決めておいた判断が多い人ほど、冷静でいられるんです。
冷静なドライバーがやっていること
冷静さを保てるドライバーは、こんな準備をしています。
当たり前と言えば当たり前のことですが、エンジニアさんとしっかりコミュニケーションを取っているだとか、自分の運転特性を鑑みての戦略だったりとか、レース前の設計がモノをいうということですね。プランA、プランB、プラン石浦、とかやってますよね。
感情が動いたときの「逃げ道」を持っている
冷静な人は、感情が出ない人ではありません。
むしろ、ちゃんと悔しいし、焦ります。
ただ違うのは、
感情が出たときに、どう対処するかを知っていることです。
こうした小さな行動が、感情の暴走を止めます。
日常でメンタルを整えている
レースだけで冷静になれる人はいません。
日常が荒れていたら、本番も荒れます。
この状態で、レース中だけ冷静でいろ、は無理な話です。
今日のポイント
冷静さは、レース中に生み出すものではない。
日常と計画の中で、備えられる。
冷静さは、派手さのない力です。
でもそれは、1ポイントを守り、次につなげるための大きな力です。
勝ちたい気持ちを持つことと、感情に振り回されることは違います。
冷静さは、1ポイントを守る大きな力になる!
それを理解できたドライバーから、本当に長いキャリアが始まります。
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