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「女性のスキルアップ」って、なんですか? 〜家事も育児も、スキルアップが必要なのは誰なのか〜

2025/04/18
「女性のスキルアップ」って、なんですか? 〜家事も育児も、スキルアップが必要なのは誰なのか〜

  いつもご覧いただきありがとうございます!


本日は、ちょっと一言モノ申すブログとなります。


ここ数日、「女性のスキルアップが必要だ」という発言を、とある政治家がした、という報道がありました。

以前から度々、立場ある男性がこういった発言を繰り返しているのですが、
そういうものを聞くたびに私は、
「これ以上何をさせたいの?」と、心の中でつぶやいてしまいます。


もちろん、個々の女性として「学び続けたい」、「成長したい」という気持ちは、私自身も大切にしていることです。

キャリアアップしたいだとか、もっと長時間働きたいだとか、もっと効率よく稼ぎたいだとか、願うことは様々だと思います。

スキルアップが無意味だとか、不要だと言いたいわけではありません。


ですが、「女性の」と強調されることで、ここに大きな違和感が生まれます。

しかも、「育休中のスキルアップ」について語られるたびに、「はぁ?」となります。


なんでいっつも「女性」やねん?

なぜ、いつも「女性」ががんばる前提になっているのでしょうか。

社会のため、家族のため、職場のため――、気づけば、女性はいつも男性以上に「何役も」担わされているのが現実です。


家では、家事、育児、介護。

外では働きながら、PTAや自治会などの地域活動にも参加しているにも関わらず、そのうえ自己研鑽としてスキルアップまで求められるとは?

元来多くの役割を当然のようにこなしているのに、なぜさらに「女性の努力」が求められるのでしょうか。


そもそも育休とは、放っておいたらすぐに死んでしまう新生児・乳幼児の命を、24時間休みなく見守らなければならないがために必要な休暇であって、「家にいるから合間に勉強できるよね?」と言ってしまう男性の【わかってなさ】にほとほとうんざりしているんです。


だから、私は

「仕事 し か していない男性こそ、家事や育児のスキルアップをするべきでは?」と思います。


女性ばかりに努力を求める構造に疑問を持ってほしい

「女性の社会進出が進んでいる」とよく言われますが、実態はどうでしょうか。

女性が社会で活躍するには、「家庭のことはきちんとやってから」という前提がいまだに根強く残っています。


一方、男性はというと、家事ができなくても、育児に関わらなくても、「仕事ができればOK」と評価されることが多いのではないでしょうか。

しかも、職場の評価では「仕事しかしない男性」と比べて「家事も子育てもしている女性」だと、「仕事しかしない男性」の方が評価される制度が一般的です。
「は?」ですよね。仕事にフルコミットできる方が有利に決まっています。

こういった矛盾が、多くの女性を苦しめているのです。


妊娠・出産のたび、社会構造で女性のキャリアが分断される状態を放置しておきながら、もっとがんばれとは何ごとか?


女性だけがスキルアップすべき、という前提そのものが、すでにおかしいと思うのです。


家事や育児は、「誰かの役割」ではなく、すべての人のライフスキル

私は、ライフオーガナイザーとして、「思考の整理から始める片づけ」を提唱しています。

けれど今こそ、日本社会全体が「思考の整理」を必要としているように感じています。


家事をする=女性だから当たり前、

育児に関わる男性=やらなくていいことをやって偉い、

といった、時代遅れな価値観は、もう手放すべきです。


家庭を維持するために必要な家事や育児は、性別にかかわらず、すべての人にとって必要な「ライフスキル」なのです。

それを「女性がやるべきこと」として押しつける構造が、今なお根強く残っている現実。


自分のこともできないオジサン・オジイサンだけでなく、そんなオジサンたちを増長させてきた《女性であるオバサン・オバアサン》までもが時代錯誤な「こうあるべき」を押し付けて来るんだから、今の子育て世代はたまったものではありません。

この構造を見直さずに、「女性のスキルアップ」ばかり叫ばれても、的外れ感しかありません。


そもそもは、家事も育児もできない「男こそ、一人前の大人になれるようにスキルアップするべきなんだぜ?」と思います。


社会を変えるには、まず「声を上げること」から

こうしてブログに書くことも、私なりの「声を上げる」手段のひとつです。

同じようにモヤモヤしているけど、うまく言葉にできないという方の、代弁ができたらと思っています。


今こそ、「なぜ女性ばかりが何重もの多大なる責任を負わされるのか?」という問いを、遠慮せずに投げかける時ではないでしょうか。

「男性も変わるべき」「社会の仕組みそのものを見直すべき」という声が、もっと大きく、もっと当たり前に語られるようになってほしいと思います。


女性のスキルアップが「社会構造を変えずに、女性だけに努力を押しつけるための方便」になっているなら、それは違うと言いたいのです。


本当に必要なのは、「女性のスキルアップ」ではなく、「男性の意識改革」、
そして社会全体の構造のアップデートではないでしょうか。


すべての人が、当たり前に暮らしを担い、生活と向き合い、自分の人生を整える。

そんな社会に、一歩ずつ近づけていきたいと、私は心から願っています。


めっちゃ熱く語りましたが、私の発信があなたのヒントになりましたら幸いです。

「そうだそうだ!」とご賛同いただけましたら、ぜひシェアしていただけますとうれしいです。

そして選挙の際はぜひ投票に行きましょう。
議会で寝てばかりの高齢男性が好き勝手する現状を変えましょう!
 
では、またー。
 
ライフオーガナイズの基本理念
『ニーチェの言葉から』

 This is my way.
これは私のやり方です。
 What is your way?  あなたはどんな風にしますか?
 The way does not exist.  唯一の方法(正解)なんてないんですよ。

 


ラジオ、聴いてくださいね!

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