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今日はお葬式の話題。
葬儀についていろいろと考えておいてね、と度々申しておりますが、
- どこでやるのか?
- 誰を呼ぶのか?
- 予算はいくらか?
- 戒名どうする?
ってとこまで来た段階で、
「え?戒名?」
死後に限らず、生前戒名といって、生きているうちに宗教者に依頼してもらっておくことができるんですけど、
要る要らないもそうですが、そもそも家の宗教が何か、正確に知っていますか?
「誰に頼んだらええねん?」というところですね。
日本では、宗派っていうのは仏教、教派というのはキリスト教で使われる言葉のようです。
日本の宗教って、成り立ちもそうですけど、歴史の過程で混ぜられたり(神仏混交)して、もうわけわからん!ってなってますよね。
分け方も、分けた経緯も諸説あり、な感じで、実は曖昧模糊としているようです。
仏教だと、1940年(昭和15年)以前に日本の仏教の成立から見て、教義・歴史・伝統がその根本にある宗派、いわゆる十三宗五十六派ですが、法律の制定や変更によってこちらの分類も刻々と変化していきます。
「宗教団体法」が1940年4月1日に施行され、同法の施行により、宗教団体が認可制となります。
「十三宗五十六派」から合同し、下記の「二十八宗派」が認可されることとなりました。
- 法相宗⇒法相宗
- 華厳宗⇒華厳宗
- 律宗⇒律宗
- 天台宗・天台宗寺門派・天台真盛宗⇒天台宗
- 古義真言宗・真言宗東寺派・真言宗善通寺派・真言宗山階派・真言宗醍醐派・真言宗泉涌寺派・新義真言宗豊山派・新義真言宗智山派⇒真言宗
- 真言律宗⇒真言律宗
- 融通念仏宗⇒融通念仏宗
- 浄土宗⇒浄土宗
- 浄土宗西山光明寺派・浄土宗西山深草派・浄土宗西山禅林寺派⇒浄土宗西山派
- 臨済宗建仁寺派・臨済宗東福寺派・臨済宗建長寺派・臨済宗円覚寺派・臨済宗南禅寺派・臨済宗大徳寺派・臨済宗向嶽寺派・臨済宗妙心寺派・臨済宗天龍寺派・臨済宗永源寺派・臨済宗方広寺派・臨済宗相国寺派・臨済宗佛通寺派⇒臨済宗
- 臨済宗国泰寺派⇒臨済宗国泰寺派
- 浄土真宗本願寺派⇒浄土真宗本願寺派
- 真宗大谷派⇒真宗大谷派
- 真宗高田派⇒真宗高田派
- 真宗佛光寺派⇒真宗佛光寺派
- 真宗興正派⇒真宗興正派
- 真宗木辺派⇒真宗木辺派
- 真宗出雲路派⇒真宗出雲路派
- 真宗誠照寺派⇒真宗誠照寺派
- 真宗三門徒派⇒真宗三門徒派
- 真宗山元派⇒真宗山元派
- 曹洞宗⇒曹洞宗
- 日蓮宗・顕本法華宗・本門宗⇒日蓮宗
- (旧)本門法華宗・法華宗(本成寺派)・本妙法華宗⇒法華宗
- 日蓮正宗⇒日蓮正宗
- 日蓮宗不受不施派・日蓮宗不受不施講門派⇒本化正宗
- 時宗⇒時宗
- 黄檗宗⇒黄檗宗
めっちゃ多い…。私は聞いたこともない、というのがいくつもあります。
仏教だけでこれだけも、あり過ぎですよね。
さらに、1951年(昭和26年)4月3日に「宗教法人法」が公布・施行され、「二十八宗派」の一部が独立・分派します。
- 真言宗高野派(現、高野山真言宗) - 1946年(昭和21年)、宗教団体法施行により合同した「真言宗」(大真言宗)より独立。
- 真言宗御室派 - 1946年(昭和21年)に、宗教団体法施行により合同した「真言宗」(大真言宗)より独立。
- 真言宗大覚寺派 - 1949年(昭和24年)、宗教団体法施行により合同した「真言宗」(大真言宗)より独立。
- 日蓮宗不受不施派・不受不施日蓮講門宗 - 1946年(昭和21年)、本化正宗は2派に分かれ独立。
- 東寺真言宗 - 1963年(昭和38年)、「真言宗東寺派」から分派・独立。
お宅の宗教はこの中にあったでしょうか?
変遷を見て「ほほぅ」、と思うものもあったかもしれません。
しかしこれだけいっぱい宗派・分派がありますが、実は江戸時代までは、一つの寺院が複数の宗派を兼ねていることも珍しくなかったということ。
何やねーん…、一緒でもよかったんかーい、とガックリします(笑)。
キリスト教の教会・教派も、お互いを否定しあうようなところが多分に見えて、「君たち、同じ神様を信奉しているんだよね?」と突っ込みたくなります。
その点神道はシンプルに見えますね。
宗教って、浮世離れしているようで、めちゃめちゃ人間臭いので、学問としては面白そうです。
あれこれ述べましたが、宗教は多種多様であります。
家の伝統の宗教をよしとするなら、そのスタイルでの葬儀を、もし違うなら、宗派・教派に関係なく、自分の葬儀を自由に決めていい、ということです。
- 宗派の伝統を守りたいか?
- 戒名が欲しいか?欲しくないか?
- 自分は要らないけど、家族はどうかな?
よく考えておいて、近しい人に伝えておくことが大切です。
『死ぬ時のことを考えると、生きるのがラクになる』一見矛盾しているようですが、逆算の思考で現在の暮らしを変えていくことができるようになります。
どんな死にざまであっても、
を問い続けることによって、亡くなる時の満足度を上げることが可能です。
40~50代、急な入院など、意外と体調不安があるんです。
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では、またー。
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『ニーチェの言葉から』
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What is your way?
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The way does not exist.
唯一の方法(正解)なんてないんですよ。
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