シリーズのように書いているモラハラとカサンドラ。
結婚生活ってなんじゃろか?です。
日本社会にはもともと濃淡こそあれ女性への蔑視、人権無視がある、ということが問題なのですが。
職場で孤立する、または妻子に捨てられるその前に、モラハラ夫が自身の加害性に気づくには、どうしたらいいんでしょうか?
気づくってそりゃあなた…
モラハラ夫が自身の加害性に気づくことは、無理とは言いませんが非常に困難です。
なぜなら、モラハラをする人は、自分の行動が相手を傷つけているという認識が薄い、もしくは認めようとしない傾向があるからです。
しかも指摘されたとたんに被害者面をする人がめっちゃ多いんです。
しかし、全く可能性がないわけではありません。
モラハラ夫が自身の問題に気づき、変わろうと思うまでには、いくつかの段階を経る必要があります。
- 周囲からの指摘
まずは上司・先輩・友人など、社会的立場があり(←ここ重要)本人が信頼している人からの率直な指摘が重要です。
「あなたの言動は人を傷つけている」「それはモラハラだよ」と具体的に伝えることで、初めて自分の行動を客観的に見つめ直すきっかけになるかもしれません。
ただし、指摘する側は、感情的にならず冷静に、具体的にどのような言動が問題なのかを伝えることが大切です。
また、相手が逆上する可能性も考慮し、安全な場所で話すようにしましょう。 - 客観的な情報の提供
モラハラに関する書籍や記事、専門家の意見などを提供することも有効です。
モラハラとは何か、どのような言動がモラハラに当たるのか、具体的な事例を交えながら説明することで、モラハラ夫は自分の行動と照らし合わせ、問題点を認識しやすくなります(とはいえ「自分はそんなことはやってない」という立場に立っていることが多いです)。 - 専門家のサポート
専門家(カウンセラーやセラピスト)のサポートは、モラハラ夫が自身の問題と向き合い、改善するための大きな助けとなります。
専門家は、モラハラ夫の心理状態や行動パターンを分析し、具体的なアドバイスや治療を提供します。
ただし、モラハラ夫が自ら「変わりたい」という気持ちを持つことが前提となります。
強制的にカウンセリングを受けさせても、効果は期待できないどころか逆上することもありますので、見極めが難しいです。 - 痛みを理解する
モラハラ夫に、配偶者や家族がどれほど傷ついているのか、具体的なエピソードや気持ちを伝えることも重要です。
言葉だけでなく、手紙や日記、被害状況を記録したものを渡すことも有効です。
モラハラ夫が、相手の痛みを理解し、共感するようになることで、初めて自分の行動を反省し、変わろうという気持ちが芽生える可能性があります(DV夫の場合は、都度泣いて謝るが必ず繰り返し、しかもエスカレートするので、早急に避難してください)。 - 時間と根気
モラハラ夫が自身の問題に気づき、変わるためには、時間と根気が必要です。
一度の指摘やカウンセリングで劇的に改善することは期待できません。
周囲は、辛抱強く、粘り強くサポートし続けることが大切です。
しかし、無理強いは禁物です。
モラハラ夫自身の「変わりたい」という気持ちを尊重し、寄り添う姿勢が重要です。 - 安全の確保
モラハラがエスカレートし、身体的な危険を感じる場合は、まず自身の安全を確保することが最優先です。
配偶者暴力相談センターに行くこと、シェルターへの避難を準備すること、弁護士へ相談するなど、早く必要な措置を講じましょう。
モラハラ夫の加害性に気づかせることは、とてもとてもとても困難な道のりです。
正直、本人がどうするかにかかっています。
変わりたい気持ちがあるなら、サポートをしてもいいでしょう。
が、疲れたらやめましょう。
本人の努力が全てです。
あなたの努力が足りないわけではないし、結果に対しても責任を負う必要はありません。
いやになったら離婚してもいいんです。
あなたの人生なので、あなたが好きな人と幸せに過ごせたらいいなと思います。
というわけで、私の発信があなたのヒントになりましたら幸いです。