お母さんがいつもごはん係をしなくていいですよ、というお話の続きです。
朝ごはんや昼ごはんを自分で摂ることに慣れたら、次はいよいよ夕食などの調理。
親としては、つい材料を切るところから教えようと思いがちですが、それではちょっと道のりが長い。
未就学児なら、レタスやキャベツ、きのこなどの野菜をちぎってみるとか、ミニトマトを並べるとか、スープの味見をお願いするとか、そういう軽い感じから始めてみるのがいいでしょう。
小学生でも、皮をむくのがひと仕事で、最初から最後まで完成させる集中力が足りません。
必ず途中でどっか行くんですよ…(苦笑)
なので、ひとりで仕上げたぞ!と調理した気になってもらうのにぴったりなのは、ミールキットです。
ミールキットというのは、
食材がカットされた状態で、メニューに必要な食材が一式そろったもののことです。
人数分の調味料に加え、レシピも付いてきます。
ヨシケイとか、オイシックス、コープデリ、らでぃっしゅぼーやとかショクブンのも有名ですね。
初心者にもわかりやすい、簡潔なレシピがあり、調味料は合わせてパックになっていて、野菜も肉も切ってあるので、順番に入れていくだけ、というものが多いです。
私が子どもの料理手始めにミールキットをお勧めするのは、定番の家庭料理の作り方をひと通り知ることができるから。
切り方を教えるところから始めると、先ほども言いましたが工程が多すぎて覚えられず、飽きますし、調理過程の流れ全体が把握しにくいみたいです。
自分が今何のために何をやっているのか?がわからなくなるようです。
その点ミールキットだと、材料が揃ったところから始めるので、メニューの作り方がわかりやすいです。
ミールキットでしばらく作ってもらって、ある程度「料理とは?」が把握できるようになってから、切り方や味付けを教える方が、納得できる・腹落ちするようです。
切り方ひとつをとっても、火の通り加減などの理由を説明しながら教えていけますし、より「なるほど!」と思えて、作業の意味を考えつつ動けるようになります。
味付けは、自分の好みやYouTube情報などを参考に、実験か?と思うほどあれこれやってみては楽しんでいます。
料理を楽しくできるかどうかに、教える順番は大事なんだな、と感じています。
最近何もかもが値上がりして、献立を考えるのもひと苦労ですよねー!
ミールキットは便利ですが割高なので、毎日というわけにはいかないかもしれません。
コープみえでも、毎週のように多種多様なミールキットが案内されていますが、3人分が1メニュー900円とかってなると、1食いくらかかるねん…ってなります。
なので、子どもの当番の日が決まったら、その日だけ人数分のミールキットにしてみる、というのはどうでしょうか?
できる範囲でちょっとずつ、取り組んでみてください。
包丁の扱いを教えたければ、リンゴなどフルーツのカットからでもじゅうぶんかと思います。
とにかく、短時間で済むように仕向けることが大事ですね。
ほんとに子どもは集中力がない!
本人に取り組みたい気持ちがある時に、ちょっとだけやらせてみる程度からはじめましょう。
どっか行ってしまったら、深追いせずに後を引き受けて片づけましょう。
くれぐれも、いっぺんに多くを求めないように…。
というわけで、私の発信があなたのヒントになりましたら幸いです。