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実家に行ったら親と話すこと 終活~自分も親も~

2023/01/01
実家に行ったら親と話すこと 終活~自分も親も~

 新年あけましておめでとうございます。


2022年は大変お世話になりました。
このブログもいつも読んでいただき大変うれしく思っています。
2023年もはりきって参ります。
どうぞよろしくお付き合いのほど、よろしくお願いします。

不吉でも縁起の悪い話でもなんでもない

さて。
年明けから何のハナシや⁈と思われるかも知れませんが、
実家に行ったら親と話さなければならないことがあります。
そう、それは「いかにして人生の幕を閉じようとしているか?」を確認すること。

決して先延ばしにはできない話

「まだ元気にしてる親に、そんなんちょっと聞きづらいわぁ」
「死ぬのを待っとるんか!って怒られそう」
などとお考えでしょう。

しかし、元気でいるからこそ、まだ取れる対策がかなりある、ということなんです。
衰えが見え始めてからだと、葬儀や相続の希望などはとても生々しすぎて、もっと聞けなくなってしまいます。
きっと親の方も、「子どもには迷惑かけたくない」と思っている方が大多数だと思います。
であればこそ、親も子も、お互いに悔いを残さないためには、
  • 残りの人生をどう過ごしたいか?
  • どんな終わりならいいと思っているか?
  • 要介護になったらどうしたいか?
  • 認知症になった時は?
  • どんな葬儀にしたいか?
  • 誰を呼びたいか?
  • 大切にしているモノの処分はどうしたらいいか?
などなど、(叶えられるかどうかは別として)希望を聴き出すことがとても重要なんです。

タブー視される死の話題

現代日本で死のこと、お葬式のことを話すのは、なかなか憚られます。
縁起が悪いとか、いろいろと理由をつけて、大っぴらに話す話題ではないとされてきました。
なぜでしょうね?
本来生も死も、人間の暮らしの一部であったはずです。
みんな家で生まれ、家で死んでいきました。
飢饉や疫病が来ては、ばったばったと人が死んでいきました。
『羅生門』の描写はまさにそうです。遺体は山積みにされ、放置されていました。
戦乱の世でも同様です。

それが高度成長期以降、人は家でなく病院で生まれ死ぬようになってきました。
ムラ単位で土葬されてきたご遺体は、土地不足で火葬されるようになり、豪族貴族にしか建立が許されなかった墓も、時代が移って地元の名士だけでなく一般人ですら墓を建てるようになりました。
家族墓がこんなにも増えたのは、ほんの数十年のことだそうです。

それが今、人は家で死にたがり、墓を手放したがっています。
死にまつわる話は、本当に避け続けていてよい話題でしょうか?

  • 親が何を望んでいるか?
  • どんな考えでいるか?
を知らずに看取ることなど、とてもできないと私は思います。

角を立てずに話題にするには

まず、子ども自身の死生観を語り、親がそれについてどう感じるかを聞いてみる、というのはどうでしょうか?
「最近年齢の近い○○さんが亡くなって、あれこれ考えたんよ」とか
「自分が死んだら、という時、子どものためにこういう備えをした」とか
「大事な連絡事項はノートにまとめようと思った」とか話して、
  • 親は何か考えているのか?
  • 何かしらの備えがしてあるのか?
を聴き出すことができるかと思います。

その場ですぐにできる小さなこと

「お葬式に呼んでほしい人って決めてる?」と聞いてみます。
親が既に決めている場合は、携帯電話・スマートフォンのアドレス帳を見せてもらい、お名前の先頭に何かしらの記号を付けていきましょう。
あるいは、いろいろなお付き合いがある方なら、各グループ・団体の「この人に言ったら全部に伝わる!」というような方を代表に選んでもらい、印を付けるのでもいいでしょう。
どういった間柄の方なのかを把握できると、いざという時も失礼のない応対が取りやすいですね。

いきなり葬儀の話ができない場合は、
  • 入院したら知らせてほしい人
  • 意識がある間に会いたい人
などでもよいかと思います。

とにかくきっかけを作って、意思を共有すること、これがとても重要です。

納得して幕引きができたら本望

人が死ぬとき、その死に方やタイミングは選べません。
寿命で老衰、という方はごくまれになりました。
事故なのか病気なのか、ゆっくり死ぬのかあっという間に死ぬのか。

どんな死にざまであっても、
  • 自分とは?
  • 自分らしい生き方とは?
を問い続けることによって、亡くなる時の満足度を上げることが可能です。

ですから、親が健在なうちに、「どんな死に方がしたいか?」死にまつわる考えを聴いておくことが大切なんです。
ゴールを決めて、過程を選ぶ。どんなプロジェクトでも大切な考え方です。
幸福な死、満足の人生に向かっての道筋を探すことが、タブーであるはずがありません。
大切な家族だからこそ、話し合っていただきたいと思っています。

もっとフランクに、自由に、生き方・死に方を話せる世の中に変えていきたいと願っています。
2023年も「よりよく生きるための終活講座」season2とseason3に、全力を注いでまいります!


私の情報があなたのヒントになりましたら幸いです。

 では、またー。
 
ライフオーガナイズの基本理念
『ニーチェの言葉から』

 This is my way.
これは私のやり方です。
 What is your way?  あなたはどんな風にしますか?
 THE way does not exist.  唯一の方法(正解)なんてないんですよ。

 

ラジオ、聴いてくださいね!

過去放送分も配信しています。

 

よりよく生きるための終活講座 season3は2023年4月より開講です。
お申込み受付は3月より開始いたします。今しばらくお待ちください。
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